あとどれくらい働いたら、夫の扶養から外れちゃう？
わたしは飲食店で経理をしているので、パートさんからそんな質問を受けることが多いです。
【106万円の壁】
聞いたことはあるような？けどよくわからない…という方も多いと思います。
一応ざっくり言うと、
2025年6月の国会で、「年金制度改革法案（パートの社会保険加入条件の見直しを含む）」が成立して、 2026年10月から「106万円の壁（＝月収8.8万円×12か月以上）」が撤廃されることになりました。
（参考：NHKニュース 年金制度改革の関連法 参院本会議で可決・成立 変わる点は）
「むずかしい言葉ばっかりで、もう読む気なくした」という方、共感しかありません😅
でも大丈夫！
この記事では、そんな方に向けて、超わかりやすく解説していきます😊
なんかよくわかんないけど、扶養から抜けちゃう？
わたしも関係ある？
と不安に感じている扶養内パートさんに向けて、
やさしく・わかりやすく、この制度変更のポイントをお伝えしていきますね！
そもそも社会保険に入る条件って？ / それは会社の規模によります
パートさんが「夫の扶養から外れて、自分で社会保険に入るかどうか」を考えるとき、
まずチェックするのは、働いている会社の規模です！
👥【従業員が50人以上の会社】の場合
次の4つの条件をすべて満たすパートさんは、
夫の扶養から外れて、自分で社会保険に加入することになります👇
- 週平均20時間以上働いている
- 月収が8.8万円以上ある（通勤手当は除く）
- 2か月を超えて働く予定がある
- 学生ではない
💡ここで注意！
「わたしの職場は30人くらいしかいないから小さい会社ね🤔」
そう思った人もいると思いますが、
会社の規模は、全体の従業員数で判断されるので、
全国展開しているチェーン店などは「大きい会社」扱いになります。
例：ファミレスとか、コンビニとか、ドラッグストアとか…
🏠【従業員が50人未満の小さな会社】の場合
たとえば、私が働いているような地元の飲食店はこちらにあたります🍽
この場合は、次の4つをすべて満たしたパートさんが社会保険に加入する対象です👇
- 週平均30時間以上働いている
- 月収が8.8万円以上ある
（※週30時間以上働いていれば、最低賃金でも自動的に超えちゃいます） - 2か月を超えて働く予定がある
- 学生ではない
⚠️いよいよ本題！今回変わったのは「月収8.8万円以上」の部分！
今回の法改正で、2026年10月からは、「月収8.8万円以上ある」という条件が撤廃されることになりました。
つまりこれが、106万円の壁撤廃（年収106万円＝月収8.8万円×12か月）ってことなんです。
この変更によって影響を受けるのは…
✔ 従業員50人以上の大きな会社に勤めていて
✔ 週20時間以上働いているけど
✔ 月収が8万円くらいで、いままでは夫の扶養内だったパートさん
これまでは、「月収8.8万円に届いていないから扶養内でOK」だった人も、
今回のルール変更により、扶養から外れて自分で社会保険に入る必要が出てくるというわけなんです。
| 会社の規模 | 社保に入る条件（※すべて満たすと対象） |
|---|---|
| 従業員50人以上 |
・週20時間以上の勤務 ・月収8.8万円以上（※←この条件が撤廃予定！） ・2か月超の雇用見込み ・学生ではない |
| 従業員50人未満 |
・週30時間以上の勤務 ・月収8.8万円以上（※実質的には週30時間で超える） ・2か月超の雇用見込み ・学生ではない |
💸そもそも「扶養から外れる」ってどういうこと？
パートさんや専業主婦の方がよく言う「夫の扶養に入ってる」というのは、
ざっくり言うと、夫の社会保険にただで入れている状態のことです。
具体的には…
- 健康保険 → 夫の保険に無料で入ってる（保険証ももらえる）
- 年金 → 「第3号被保険者」という枠で、年金の保険料も払わなくてOK
（でも将来はちゃんと年金（国民年金）をもらえる！）
つまり、「自分で保険料を払わずにすんでいる」のが、扶養に入ってるという状態なんです。
✅ だから「扶養のままでいたい」と思う人が多い
- 保険料ゼロで、健康保険＋年金に入ってる状態だから
- 「できればこのまま扶養内にいたい…」という人が多いのは当然なんですよね🙂↕️
🧾扶養からはずれたとき、パートの手取りへの影響は？
たとえば月収8万円のパートさんの場合
→ 厚生年金と健康保険の両方の保険料で1万円ちょっとくらい引かれ、手取りは6万円台になります💦
1万円っていったら、ざっくり10時間くらい働かなきゃいけないじゃない😱
そんなに引かれちゃうのねって思いますよね…
💡もし月収10万円働いたとしたら→保険料で1.5万円くらい引かれ→手取りは約8万5千円くらい
だから、「月収が8万円ギリギリで社会保険に入るくらいなら、少しパートを増やして月10万円くらいまで働いた方がコスパがいい」という考え方もできますね🤔
こういうふうに、ちょっとでも多く働いた方が得かな？って考えてもらいたいっていうのが、国のねらいなんですね🙄
👛でもやっぱり、”損ばかり”ではない！将来的なメリットもある
保険料は増えるけど、そのぶん保障が手厚くなるのも事実です。
- 将来もらえる年金額が増える（国民年金より多い）
- 傷病手当や出産手当金など、もしものときの保障がある
- 「高額療養費制度」の自己負担上限額が少し低い
「いまはちょっと損した気分でも、長い目で見れば得になる」ということなんですね🌱
👩👧もともと国保に入っていた人にとっては「助かる制度」かも…
✅たとえば、こんなひとり親のパートさんの場合👇
- 大きな会社でパート勤務
- 月収8万円くらい＋養育費で生活
- 自分と子ども2人、それぞれ国民健康保険に加入
- 毎月の国保＋国民年金の支払いが2〜3万円
- 出産や病気で働けなくなったときの保障がなくて不安
そんな方が、今回の制度変更によって会社の社会保険に入れるようになると…
- 保険料は会社と折半で、負担がぐっと軽くなる
- 子どもを扶養に入れられるので、子ども分の保険料も不要に◎
- 厚生年金になるので、将来もらえる年金額もアップ
- 傷病手当金など、もしものときの保障もついてくる
💬「今まで国保でずっと苦しかったけど、やっと安心できるかも」
そんなふうに感じる人も、きっと少なくないと思います。
💬よくある質問
いつもの月は8万円くらいなんだけど、今月だけ10万円働いちゃった💦
一時的なら「一時的収入超えの証明書」っていうのがあるから大丈夫です！
扶養のままでいたいんだけど、やっぱり週20時間以内で働くしかない？
そうなんですよね…
小さい会社に転職するとか、かけもちなら扶養のままでいられるんじゃない？
おお〜めちゃくちゃ鋭い！裏技っていうか…制度のスキマって感じで、大きな声では言えないけど、そうなの。
コンビニで週10時間・スーパーで週15時間とかね。
✅まとめ｜“扶養を外れる”はこわい。でも、知れば不安は減らせます
「あと何時間働いたら扶養から外れるの？」「社保に入ったら手取りはどうなるの？」
そんな疑問をお持ちだったパートさんたちにとって、今回の制度変更はちょっとややこしくて、不安に感じたかもしれません。
でも実際は、「将来の年金や保障が手厚くなる」など、損ばかりではない制度変更でもあるんです。
✅この記事のポイントをおさらいすると…
- 社保の加入条件「月収8.8万円以上」が、2026年10月から撤廃される
- 対象は主に、従業員50人以上の会社に勤めているパートさん
- 今までは“ギリギリ扶養内”だった人も、週20時間以上働いていると社保対象に
- 社保に入ると保険料は引かれるけど、年金や医療保障が手厚くなる
- 国保に入っていたひとり親・非正規の方にとっては「助かる制度」になる場合も！
🌱あなたの状況にあわせて、働き方を見直すきっかけに
これを機に、
- これからの働き方をどうするか？
- 扶養のまま働きたい？それとも将来のために社保に入る？
あらためて自分の気持ちと向き合ってみたり、夫さんとお話してみるのもいいかもしれません🙂↕️
不安な点は職場や年金事務所、市町村の窓口などに相談して、
「なんとなく不安…」を「自分で決めた選択」に変えていきましょう🌱
参考：厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」
参考：NHKニュース 年金制度改革の関連法 参院本会議で可決・成立 変わる点は
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5年後に副業で月20万円を目指す記録ブログ。
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